ペンギンの背中

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破壊的ボカロ曲「快晴」

あ!出会ってしまった!と衝撃波をくらった最初のボカロ曲はOrangestarの「アスノヨゾラ哨戒班」だった。自分でも呆れるくらい繰り返し何度も聴いたけど、どちらかと言えば空間が広がるというより底が抜ける感覚が妙にクセになってしまって、これほどまで降下速度が加速してしまうと気持ちいいなんて表現では整理できないくらいだった。それほどの衝撃だったのある。こんなに広い音楽が他にあっただろうか。かつて「きみの悩みなんて宇宙に比べればちっぽけなものなのだよ?」という無責任な台詞が飛び交った時期があったけれど、きっとOrangestarが新しい曲を生み出す瞬間、音楽の世界で例えるとそれはきっとビックバンどころの騒ぎではない。(議題のスケールが大き過ぎて何が言いたいのかよく分からなくなってきた。)


「アスノヨゾラ哨戒班」 歌ってみた / ゆある

時が過ぎて去年の夏の終わり。あ!また出会ってしまった!と2度目の衝撃派。それがこの「快晴」で、奇しくもボカロPはOrangestar。声や見た目ではなく「この人の作る音楽に惹かれているのだ。」ということに気付かされたのは初めての経験だったのでこの時ばかりは鳥肌が立った。「アスノヨゾラ哨戒班」で床を突き抜けて「快晴」で壁が消えた。いくら腕を伸ばしても大声を出しても邪魔をする枷はないと思わせてくれる。更に解すと「何でも出来そうな気がする。」という魔法。この曲を最後に彼は活動を休止しているらしいけれど、わたしに3度目の衝撃をくれるのは間違いなく彼であって欲しいと思う。


MV『快晴』Orangestar feat.IA