ペンギンの背中

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星野源の振り幅に針が壊れた話

星野源というアーティストを語るにはわたしはいささか未熟者ではないかと思うのである。というかこの音楽ブログを始めて5記事を綴ってみて気付いた話、浅くて広いというわたしの音楽知識では「BASEMENT-TIMES」の足元にも及ばない。足元どころか爪先にも及んでいない。影も踏めなければ背中も見えない。だがしかしこれは自己満足で書いているものなのでそこはもう気にしないことにする。(嘘である)

さて、話をうすっぺらい音楽の話題に戻します。わたしが最初に星野源を知ったのは「SUN」だった。きっと感想は「へー。」くらいだったと思う。でもふとした瞬間に口ずさむ回数が増えていった記憶があって、今試に間奏も交えながら歌ってみると歌詞全文が頭に入っていた。2番もばっちりである。わたしは決して星野源が好きなわけではないし、彼が地元のホールでライブをするという一報を聞いても心が躍ることもなかった。しかしながら全歌詞である。その点に気付いたタイミングで、わたしは彼の曲をもうひとつ知ることとなった。衝撃の出会いを遡ってみると2016年12月14日のFNS歌謡祭。その頃はちょうど「逃げ恥!ひらまさ!」と世間がおかしくなっていた時期で、きっとその番組を見ていた誰もが「逃げ恥歌うんでしょうね!」と思っていたはずだ。しかしその一曲目に彼が選んだのはこちら。


星野源 - くせのうた【Music Video】

わたしは画面いっぱいに映された彼の顔面と「SUN」でもなく「恋」でもない謎の曲の雰囲気にあっさりと引き摺り込まれてしまったのである。なんじゃこら感。好き過ぎる件について。わたしの友人に人生を星野源に捧げてると言ってもいいほどにファンな子がいて、彼女が「この場面で「くせのうた」を出すとか殺す気ですか?」とツイートしているのを見て、きっとそこまでのつもりはないのかもしれないけど、だがしかしあの選曲こそが彼が仕掛けた勝負だったのではないかと思うのですが、そこのところどうでしょう。

もうすぐ連続テレビ小説半分、青い。」が終わってしまうそうで、わたしはカレンダーを眺めながら既にロスが始まっているということをお知らせしたい。主題歌「アイデア」はCD発売はなく配信限定にも関わらず、既にビルボードランキングは第一位とのこと。拍手!


星野源 - アイデア【Music Video】/ Gen Hoshino - IDEA